歯科医院経営コラム

【現状は創業期・成長期・安定期・終焉期のどれにあたる? 自己分析が難しい問題だからこそ、プロの視点を】

コンサルタントとして歯科医院へ支援をさせていただく際、私はいつも「ライフサイクル」を念頭に置いています。

歯科医院のライフサイクルは「創業期」「成長期」「安定期」「終焉期」に分けられますが、今の状況がどの時期にあたるのかを分析し理解することで、必要なご提案ができると考えているからです。

 

創業期は、費用を最も要し、所属組織の関係者はじめメーカー、ディーラー等から支援を受けつつさまざまな点に目配りをしなければならない時期です。

成長期は、たとえ経営が順調だったとしても、最も課題を抱えがちな時期です。相談する相手がいても、経営者は孤独を感じることが多くなるでしょう。

安定期は、減価償却が順調に進んで余計な投資もなくなり、今後の成長の見通しがつく時期です。一方、子女の歯科大入学など、これからについて考える機会が増えてきます。

終焉期は、いよいよ引退や事業承継を控える時期です。しかしそれまでの目算が外れるなど、仲間内には相談できないような悩みを抱えてしまいがちです。

 

このようなライフサイクルの各段階における課題に、先生はスーパーマンのように取り組んでいかなければなりません。とはいえ、人にはそれぞれ得意・不得意や強み・弱みがあるものです。乗り越えるべき課題に対して、一緒に走り、確かな支援をさせていただくのが歯科コンサルタントの役割だと考えています。

 

ところで、今現在がどの時期にあたるかの判断は、非常に困難なものです。

数年分の売上グラフなども、あまり当てにはなりません。グラフや統計データは、後々振り返って「あの時期は成長期(安定期)だった」などと判断するもので、実際にはある年の売上が停滞したとしても、翌年にぐんと成長したなら「停滞はたまたまで、今はまだ成長期」と捉えることもできるからです。右肩上がり一方ではなく、上下に振れながら緩やかに成長していく企業は、一般でも珍しくありません。

上記に加えて、経営者には自院のあらゆる情報が入り、期待感も交じることで、客観的な判断はどうしても難しいのです。

私たち歯科コンサルタントは、プロならではのさまざまな視点から、歯科医院のライフサイクルを分析・特定いたします。そのうえで適切なアドバイスを行うことを心がけています。